平賀 緑/著 -- 岩波書店 -- 2021.7 -- 611.38

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
中央 ティーンズ Map Y/611/ヒ/ 0114403819 児童書 利用可

資料詳細

タイトル 食べものから学ぶ世界史
副書名 人も自然も壊さない経済とは?
著者 平賀 緑 /著  
叢書名 岩波ジュニア新書
出版者 岩波書店
出版年 2021.7
ページ数 13,181p
大きさ 18cm
一般件名 食糧問題-歴史 , 資本主義-歴史
NDC分類(9版) 611.38
ISBN13桁 978-4-00-500937-4
定価 ¥820
内容紹介 食べものから世界経済の歴史を学べば、人も自然も壊さない「経世済民」が見えてくる。すべての問題の根底にある資本主義のカラクリを、小麦粉や砂糖、油、トウモロコシ、豚肉などの食べものから解き明かす。
児童内容紹介 なぜ、これほど経済成長が重視される世の中になったのか。行き詰まった現状を乗り越えて、人も自然も生き延びるためにはどうしたらよいのか。私たちが日ごろ食べている砂糖、小麦、トウモロコシ、大豆、豚肉、インスタントラーメンなどから、資本主義経済の歴史とカラクリを紹介する。

目次

はじめに
序章●食べものから資本主義を学ぶとは
食と農の現実
食べるための働き方も変わった
資本主義とは
食べものから世界経済の成り立ちを学ぶ
1章●農耕の始まりから近代世界システムの形成まで
農耕の「神話」と穀物の役割
大航海時代と重商主義
資本主義と産業革命の始まり
砂糖の世界史
小麦粉も世界商品に
英国中心の第1次フードレジーム
2章●山積み小麦と失業者たち(世界恐慌から米国中心世界の成立まで)
自由放任主義による競争と過剰生産
作りすぎて「恐慌」に
戦争特需と景気の過熱から世界恐慌へ
大恐慌への新しい政策対応
3章●食べ過ぎの「デブの帝国」へ(戦後~1970年代までの「資本主義の黄金時代」)
大きな政府の下で「資本主義の黄金時代」
農業・食料でも大量生産+大量消費
「デブの帝国」:安くした穀物で糖分・油・肉・乳製品を
米国中心の第2次フードレジーム
4章●世界の半分が飢えるのはなぜ?(植民地支配~1970年代「南」の途上国では)
「飢餓」:その現状
「南」における食と資本主義の歴史
「緑の革命」:工業的農業モデルを途上国に輸出
まとめ
5章●日本における食と資本主義の歴史(19世紀の開国~1970年代)
近代前の「糧飯」
開国と近代国家建設プロジェクト
近代的な日本食品産業の誕生
第一次世界大戦~第二次世界大戦(1914~1945年)
戦後日本の食と経済
日米政府と業界による消費増進キャンペーン
小麦粉や油を多用する食品産業の発展
まとめ
6章●中国のブタとグローバリゼーション(1970年代~現在)
1970年代初めのショック
新自由主義とグローバリゼーション
中国のブタが世界を動かす?
日系総合商社のグローバル戦略
日本政府も日系企業のグローバル展開を後押し
第3次フードレジーム?
おわりに 気候危機とパンデミックの時代に経済の仕組みを考え直す
お金では計れない「大切なモノ」を見直す
主な参考文献
あとがき