将基面 貴巳/著 -- 筑摩書房 -- 2021.9 -- 316.1

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
中央 ティーンズ Map Y/316/シ/ 0114414725 児童書 利用可

資料詳細

タイトル 従順さのどこがいけないのか
著者 将基面 貴巳 /著  
叢書名 ちくまプリマー新書
出版者 筑摩書房
出版年 2021.9
ページ数 223p
大きさ 18cm
一般件名 抵抗権
NDC分類(9版) 316.1
ISBN13桁 978-4-480-68410-3
定価 ¥840
内容紹介 理不尽な出来事に見てみぬふりをしていませんか? 誰かのいうことに従っていても、世の中は解決しない問題だらけ。「政治」という現象を、「服従」「従順さ」や、その反対の「不服従」「抵抗」というキーワードで考えます。
児童内容紹介 「みんなそうしているよ」「ルールだから、しかたがない」…。この発想はとても危険!誰かのいうことに従っていても、世の中は解決しない問題だらけ。打開するには自分で声をあげるしかありません。「政治」という現象を、「服従」や「従順さ」、そしてそれとは反対の「不服従」や「抵抗」というキーワードで考えます。

目次

はじめに
第一章 人はなぜ服従しがちなのか
世界では様々な抵抗が起きている/ミルグラムの心理学実験/「悪の凡庸さ」/「政治」とは何か/「空気」・「同調圧力」・「大人の態度」/習慣としての服従/安心するための服従/責任回避としての服従/ギリシャ古典に見る不服従/ウィリアム・テルも従わなかった/『学問のすすめ』にも書かれている
第二章 忠誠心は美徳か
忠誠心を持つことは正しいことか/『日の名残り』の問いかけ/忠誠心による「思考停止」/忠誠心は従順であることと同じか/『論語』による「諫言」の思想/『葉隠』のねじれた思想/日本人に根付く間違った忠誠
第三章 本当に「しかたがない」のか
ほうっておけない課題はたくさんある/消極的不正とは何か/不正に目をつぶりがちな理由/秩序が保たれていることは不正がないことを意味しない/不正と不運の違い/本当に「しかたがない」のか/怒ることのすすめ/政治に対する価値判断の必要性
第四章 私たちは何に従うべきか
何に服従するかという問題/神の命令に従う/良心の声に従ったルター/白バラ抵抗運動/良心とは何か/「共通善」に従う/自己責任か共通善か/「共通善」の敵とは何か
第五章 どうすれば服従しないでいられるか
法律を犯してまで抗議する意味/レジスタンスの「沈黙」/秘密裏の不服従/最終手段としての暴力行使/暴君殺害論
第六章 不服従の覚悟とは何か
「他人はともかく自分は」という姿勢/「みんながやっているから」は危険/従順さの果て/不服従の果て/真の自分への一歩
あとがきにかえて