今野 真二/著 -- 筑摩書房 -- 2013.7 -- 811.2

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
中央 ティーンズ Map Y/811/コ/ 0113495519 児童書 利用可

資料詳細

タイトル 漢字からみた日本語の歴史
著者 今野 真二 /著  
叢書名 ちくまプリマー新書
出版者 筑摩書房
出版年 2013.7
ページ数 191p
大きさ 18cm
一般件名 漢字 , 日本語-歴史
NDC分類(8版) 811.2
NDC分類(9版) 811.2
ISBN13桁 978-4-480-68901-6
定価 ¥780
内容紹介 日本語の歴史とは、漢字の両側に、中国語と日本語とが緊張関係を保ちながら形成してきた歴史。漢字を中心にすえ、漢字から日本語の歴史を探り、現代の日本語と漢字との関わり方について考える。
児童内容紹介 漢字には、その時代の日本語の姿が映しだされている!漢字によって日本語と中国語という2つの言語が結びついていることに注目し、漢字をまんなかにおいて、中国語との結びつきの中で形成されてきた日本語の歴史をふりかえる。

目次

はじめに-漢字には「意味」がない
何が言語にかたちを与えるか/文字には「意味」がない/漢字にも「意味」はない/漢字は中国語を書くための文字だった/漢字の音・訓/常用漢字表/音がない漢字/漢字が中国語と日本語とを結ぶ
第一章 漢字の向こうに中国語がみえる-漢字しかなかった時代
1 『万葉集』は漢字だけで書かれている
成立当時の姿をさぐる/平安時代には『万葉集』がよめなくなっていた?
2 漢字の二つの使い方
漢字の表音的使用/漢字の表意的使用
3 漢字の向こうに中国語がみえる
中国語を使いこなす人々/漢字二字の中国語らしさ/表意的な表音表記/狐は「コン」?/現代の万葉仮名/二つの言語の接触/中国語に囲まれた『万葉集』
第二章 中国語から漢語へ-漢字が結びつける中国語と日本語
1 中国語を翻訳する
辞書のみかた/翻訳しにくい語
2 中国語から漢語へ
日本語にとけこみはじめた中国語/『類聚名義抄』の訓/漢字の訓とは何か?/「露」字の和訓
第三章 日本語を漢字で書く
1 仮名がうまれてからも漢字を使い続けた
『土左日記』はどう書かれていたか/定家が写した『土左日記』
2 『平家物語』を漢字で書く
漢字で書かれた日記/漢字だけで書かれた『平家物語』/漢字で書きにくい語
3 中世の文字社会
和語も漢語もいっしょくた/中国文化への親しみ/『日葡辞書』では/漢字はフォーマルドレス
第四章 自由になった漢字-明治期の漢語・漢字
1 絵でみる漢語
さまざまな大衆向けの出版物
2 漢語を説明する漢語-中国服を脱いだ漢語
さまざまな漢語辞書
3 振仮名が結びつける和語と漢語
「ツキアイ」と「コウサイ」/漢字で書かない漢語/二層に分かれた漢語/国語辞書の成立
4 日本的な漢字使用
「日本的」とはどういうことか/中国語規範から離れて/百花繚乱の時代
第五章 現代の日本語と漢字
1 「常用漢字表」再考
訓の絞り込み/書き手が工夫するのか、読み手が工夫するのか/同音の漢字による書き換え/漢字を起点にしたみかた/類推の力
2 新しい「心性」
人名の漢字表記/地名の漢字表記/詩的言語の向かう先に…
おわりに
あとがき