川添 愛/著 -- 筑摩書房 -- 2023.12 -- 810

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中央 ティーンズ新刊 Y/810/カ/ 0114633787 児童書 貸出中

資料詳細

タイトル 世にもあいまいなことばの秘密
著者 川添 愛 /著  
叢書名 ちくまプリマー新書
出版者 筑摩書房
出版年 2023.12
ページ数 231p
大きさ 18cm
一般件名 日本語
NDC分類(9版) 810
ISBN13桁 978-4-480-68468-4
定価 ¥900
内容紹介 「冷房を上げてください」「私には双子の妹がいます」「2日、5日、8日の午後が空いています」…。言葉のすれ違いの事例をもとに、言葉の複雑さや面白さを紹介する。問題とその答えも掲載。
児童内容紹介 言葉には、読み方次第で意味が変わるものが多々あり、そのせいですれ違ったり、争ったりすることがある。表記の曖昧さ、修飾語と名詞の関係、やっかいな並列、言外の意味と不明確性などを、事例とともに解説する。言葉の曖昧さに敏感になり、言葉のすれ違いを早めに察知できるようになる一冊。

目次

はじめに-本書を手に取ってくださった皆様へ
1 「シャーク関口ギターソロ教室」-表記の曖昧さ
「しばいがかった」-仮名と漢字の曖昧さ
「この先生きのこるには」-どこで単語を区切るのか
「粒より小餅」-発音すれば分かるけど
2 「OKです」「結構です」-辞書に載っている曖昧さ
「微妙」な味とは?-肯定的な語義と否定的な語義
「雪が降ってるみたい」-「推量」か、「例え」か
「止められますか?」-受け身、尊敬、可能、自発
「大丈夫です」-承諾か、断りか
「やらせを疑っていません」-あった? なかった?
「危ない」は危ない
3 「冷房を上げてください」-普通名詞の曖昧さ
「友達を連れてくる」-単数か、複数か
「日本人はマナーが良い」-一部か、全体か
「先生が変わった」-特定のものか、役割・性質か
「ギターの音を下げて」-どの側面のことを言っている?
「テストがない」-出来事か、物体か
「お酒を控えて」-提喩と換喩
「奥さんです」-「誰にとっての」を必要とする名詞
4 「私には双子の妹がいます」-修飾語と名詞の関係
「誰の絵ですか?」-自由すぎる「AのB」
「お医者さんの奥さん」-「AであるB」か、「AにとってのB」か
「○○氏の名誉毀損」-行為者か、行為の対象か
「勉強しない大学生」-限定的修飾、非限定的修飾
5 「政府の女性を応援する政策」-構造的な曖昧さ
「有名な女性の肖像画」-修飾先はどれ?
「年賀状を送った人」-関係節の解釈
「一九二〇年代にアメリカで起こった事件を映画化」-従属節の外側か、内側か
「頭が赤い魚を食べる猫」に挑戦!
6 「二日、五日、八日の午後が空いています」-やっかいな並列
「メロンと桃のコンポート」-「AとBとC」の解釈
「山田さんと田中さんと佐藤さんが仲違いをした」-「AとBとC」
「櫻井さんと相葉さんが結婚した」-分けるのか、分けないのか
「AさんとBさんがハワイ島とマウイ島から」-一対一に対応させる解釈
「ピザ・トースト」-中黒「・」の曖昧さ
7 「二〇歳未満ではありませんか」-否定文・疑問文の曖昧さ
「すぐに走って逃げてクマを興奮させない」-どこからどこまでを否定するか
「七割以上の問題に正解できなかった場合」-数量表現と否定
「~ではありませんか?」にどう答える?
「オードブルって何ですか?」-定義か、詳細か
8 「自分はそれですね」-代名詞の曖昧さ
「それ、僕です」-「それ」や「彼」の解釈
「君か!」-ゼロ代名詞の解釈
「自分を過大評価している」-「自分」は何を指すか
9 「なるはやでお願いします」-言外の意味と不明確性
「お風呂に入らない子はだあれ?」-言外の意味
「なるべく早く」-言葉の不明確性
10 曖昧さとうまく付き合うために
曖昧さは何重にも重なる
短い言葉に注意する
言いたいことを予測してもうらには
文脈の影響を考慮する
第三者の目を入れる
おわりに-曖昧さは悪いものではない
あとがき
問題の答え