磯部 裕幸/[著] -- みすず書房 -- 2018.7 -- 498.6

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中央 書庫 Map H/498.6/イ/ 0114072747 一般 利用可

資料詳細

タイトル アフリカ眠り病とドイツ植民地主義
副書名 熱帯医学による感染症制圧の夢と現実
著者 磯部 裕幸 /[著]  
出版者 みすず書房
出版年 2018.7
ページ数 328,29p
大きさ 20cm
一般件名 感染症対策-歴史 , 医療-アフリカ , 医療-ドイツ , 植民地行政
NDC分類(8版) 498.6
NDC分類(9版) 498.6
ISBN13桁 978-4-622-08599-7
定価 ¥5400
内容紹介 近代医学はいかにして「原住民の福祉」に貢献できるのか。ドイツが植民地統治を本格化させた20世紀初頭、アフリカである感染症が猛威を振るった。帝国ドイツの葛藤から、医師の植民地責任や、科学と政治の関係を論じる。

目次

序章 植民地支配における「幸福な原住民」
第1章 ドイツの眠り病対策
一 眠り病対策における「三つの選択肢」と国際協力体制の挫折
二 ドイツ植民地における眠り病対策
三 コッホの東アフリカ派遣の経緯
四 ドイツ領における眠り病感染地域
第2章 東アフリカにおける薬剤治療
一 強制措置の回避
二 植民地支配における「合理性」
三 「診療所」における治療
四 エールリヒの抵抗とアルゼノフェニルグリシン
第3章 ツェツェバエ対策
一 現地住民の動員
二 選択肢の消滅
三 英独協定締結後の現実
四 ベルギー領コンゴとの協力関係
第4章 トーゴの眠り病対策
一 「眠り病委員会」の設置
二 「眠り病委員会」の苦悩
三 現地住民の反発
四 「首長」・「呪術師」・植民地官吏
五 イギリス領黄金海岸植民地との協力関係
第5章 トーゴにおける収容所
一 不徹底なツェツェバエ対策
二 眠り病患者の隔離と薬剤治療
三 薬剤治療
四 帝国保健省「眠り病小委員会」の開催
第6章 カメルーンという「辺境」
一 前史
二 ノイカメルーン
三 植民地の「外」からの支援
四 「サンガ=ウバンギ森林会社」による資金提供の申し出
五 ドイツ植民地省の反応
六 「サンガ=ウバンギ森林会社」と独仏関係
第7章 カメルーンと眠り病
一 カメルーンにおける眠り病対策
二 他の感染地域における収容所
三 眠り病患者の収容と治療
四 収容所における薬剤の人体実験
五 収容所における食糧難とハウサ商人
六 医師と患者と
第8章 戦間期ドイツの眠り病研究
一 ヴェルサイユ条約とドイツの「熱帯医療」
二 眠り病特効薬「バイエル二〇五」の開発
三 植民地再獲得の要求と「バイエル二〇五」
四 ナチズムと「植民地修正主義」
終章 植民地の過去をめぐる「二重の忘却」