川上 浩司/著 -- 岩波書店 -- 2019.2 -- 501.83

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
中央 ティーンズ Map Y/501/カ/ 0114128598 児童書 利用可

資料詳細

タイトル 不便益のススメ
副書名 新しいデザインを求めて
著者 川上 浩司 /著  
叢書名 岩波ジュニア新書
出版者 岩波書店
出版年 2019.2
ページ数 6,176p
大きさ 18cm
一般件名 デザイン(工業) , 人間工学
NDC分類(8版) 501.8
NDC分類(9版) 501.83
ISBN13桁 978-4-00-500891-9
定価 ¥800
内容紹介 かすれていくナビなど、効率化や自動化の逆にあたる「不便益」の発想から生まれたデザインは、便利追求が見逃してきた、けれど本当は大切な視点を内包している。そんな新しい思想・指針を具体的なデザイン・モノを通して紹介。
児童内容紹介 不便の益とは?通った道が次第にかすれ、3回も通ると真っ白になるナビ。目盛りが素数しかないものさし…。便利追求が見逃してきた、けれど本当は大切な視点を内包している「不便益」の発想から生まれたデザイン・モノを通して、新しい思想・指針を紹介します。

目次

プロローグ 不便な生活,始めました
受験/下宿探し/風呂/台所/スマホを下宿に置いてきた日には/不便だ,メンドくさ!はマイナス/ホームセンターで本棚を買う/食洗機なし/コップ洗いをモノグサしてみた/プチ冒険してみた
1 「不便益」の時代がやってきた
(1)現実味をおびてきたドラえもんの世界
(2)AIブームが「便利」に拍車をかける
ゲームに勝つ/試験問題を解く/運転支援から自動運転へ
(3)ボタン一つでなんでもできる・してくれる家・社会
(4)効率化・自動化は工学の最優先課題
(5)でも「便利」ってなんか気持ち悪い
ポーランドから来日した友人は日本語が話せない/グローバリゼーションは便利ですが/信じるしかないのですが
(6)そして「これからは不便益やでぇ」とある教授が言った
人とモノの関わり合いは代替だけではない/人と自然との関わりは断絶だけではない/人とコトの関わり方は分業だけではない/無駄な無駄と無駄でない無駄
2 数式化できないものにある価値
(1)定量化できない,数式化できないものを探して
試験の点/看護師/もの作り/数字にして「意味のあること」と「ないこと」
(2)不便の効用あれこれ
小さな不便が満載の幼稚園/バリアアリーの施設/効率重視ツアーと不便なツアー/引っかかる講義/紙の辞書と電子辞書/バイク通学から徒歩通学へ/部屋にテレビがある宿とロビーにしかテレビがない宿
(3)便利な社会=やらせてもらえない社会
やらなくていいよが,やっちゃいけないに/やらなくてよい,だらけになる/「火の鳥」のナナ/自由な社会と便利な社会
(4)便利と不便,益と害を捉え直す
(5)不便から得られる8つの益
主体性が持てる/工夫できる/発見できる/対象が理解できる/安心・信頼できる/上達できる(飽和しない習熟)/私だけ感/能力低下を防ぐ
3 「不便益」をデザインする,形にするのは面白い!
(1)不便益がキーワードのデザイン・もの作り
足こぎ車椅子/かすれていくナビ/消えてゆく絵本/素数ものさし/弱いロボット/不便な京土産/左折オンリーツアー/刻印のないキーボード
(2)不便益システム研究所
車の研究/発想支援の研究/コミュニケーション場のメカニズムデザインの研究/学びの研究/ロボットの研究/観光の研究/人間活動支援の研究
(3)ユーザーエクスペリエンスの時代へ
スマホを持たない経験/時計を持たない経験/写真を撮らない経験
(4)不便益デザインワークショップ
京都大学サマーデザインスクール/FBL/PBL/JIDAの学生コンペ/共生システム論研究室
エピローグ 便利って何?
(1)「便利」とはなんでしょう
(2)もし世界が便利だらけだったら
(3)不便益という選択肢が必要な社会
デジタルデトックス/ニュージーランドから帰ってみると
(4)不便益をなぜ研究するのか
価値工学で不便の益を得るための便利/不便益デザインのためのメソッド/関係性と多様性の回復/不便益を研究するワケ/不便益を研究するもう一つのワケ
おわりに
「不便益を深く知るために役立つ本」を参考文献として